しまぐらし ~事務屋の日記~

霞が関で国家公務員を務めていた事務屋さんが、ひょんなことから島に移住していろいろと思うところを書き連ねていきます。

四万十ドラマが継続するはずの道の駅「四万十とおわ」の指定管理議案を議会が否決したそうで

香ばしいな~
https://www.kochinews.co.jp/article/146455/

議会の言っている否決理由は主に3つ。

1.審査委員9人全員が四万十町幹部であること
2.応募者じゃない人がプレゼンに同席した
3.(四万十ドラマ社以外の応募者が出たことは)新たな人材育成の好機であり今回の指定は容認できない

ほほう。
1は役場のチョンボですよね。

2は、、、どうでもいいような気がしますが。

3はちょっと深刻。

こんなこと言い出したら、指定管理でうまい商売ができるようになったら、もう継続して商売をさせてもらえなくなるんですか?ということになりますものね。

っつーか、指定管理者の選定項目を見ると、
・利用者の平等な利用の確保及びサービスが図られるものであること。
・公の施設の効用を最大限に発揮するものであること。
・公の施設の適切な維持及び管理並びに管理に係る経費の縮減が図られるものであること。
・公の施設の管理を安定して行う人員、資産その他の経営の規模及び能力を有しており、又は確保できる見込みがあること。
・その他町長等が別に定める事項
の5つなんだから、「新たな人材育成の好機」なんて言われてもねえ。

審査結果をみると、この5項目のうち4項目で四万十ドラマが勝ってるみたいだし、やり直したところでひっくり返ることはなさそうですけどね。
http://www.town.shimanto.lg.jp/data/fd_210m79kip58jie/downfile1326365835.pdf

市は直営化も考えてるらしいけれども、そんなことしたらうまくいってる商売がグズグズに崩れちゃうんだから、委員会の構成を見直した上で再公募して、四万十ドラマにもう一度応募してもらうしかないですよね。

協力隊も引き続き募集してるけど、結局、うまい商売ができるようになったら追い出されるんでしょう?って感じがしますよねえ。
いろいろ心配ですね。

今年のアイランダーも楽しかったというはなし

さて、今年も無事にアイランダーが終わりまして、日本中が冬へと突入しているわけですが。

毎年恒例となっているアイランダー前日の「離島サミット」から参加させていただき、たいへん楽しい3日間でした。

 

離島サミットの登壇者が、旅館のコンサル・元協力隊・水産系の教授という3人ということで、元協力隊が立ち上げ・水産系の博士と修士がいて・民泊推進中の弊社としては、ほとんど新しい知見は無かったというのが正直な感想なのですが、さすがにそれはアンケートに書いても仕方ないのでもうちょっと当たり障りないことを書かせていただきました。

 

ところが、某司会者様のいたずら心から、何か質問するように求められてしまい、せっかくだから少しでも参考になればということで件の発言をさせていただいたのでしたよ。

いまいちちゃんと発言できなかったような気がするので、もう一度まとめてみました。

 

お話の柱は、観光で大事なのは宿泊だということで、某国民宿舎をリノベーションして成功した事例が紹介されまして。公演のスライドの中では「ゲストハウスや民泊と比べると、旅館の方が経済波及効果が高い」と書かれているけれども、経営がうまくいっていない国民宿舎のような物件があるとは限らない。と言うよりも、ほとんどの離島にはそんな都合の良い物件は無いので、仮に経済効果が高いとしても参考にできないのではないかと思ったわけです。

例えば対馬の場合、リノベーションどころか今年初めに東横インができたわけです。ビジネスホテルに泊まれば夜は地元の美味しい食べ物を食べに行きたいところですが、地元の人に外食する文化が無いので、街に地元の美味しい食べ物を提供する店が少ない。

それに比べたら、農村民泊ならお金を掛けずに開業することができるし、その島の美味しい食事を食べることができるし、どうせ家は広いんだし、トレッキングとかシーカヤックとか釣りとか乗馬とか、ここでしかできない体験をたくさん提供することができる。

このように考えると、旅館のリノベーションや新築よりも、民泊を増やす方が現実的だし、経済波及効果が少ないとも思えないのです。

(っつーか、どのような根拠から波及効果の多寡を測っているのか知りたいところだったのですが、さすがにそれは心象が悪くなりそうなので控えましたが)

 

ともあれ、離島はみんな仲間でみんなライバルなのです。

がんばってまいりましょう。

衆院選2017:自民党の改憲公約について考える

そもそも与党と言うか現政権は、集団的自衛権の行使について、憲法学者が「違憲だよ」って言っているにも関わらず閣議決定したのでしたよ。それなのに、憲法学者違憲って言ってるから9条を変えます、と言っても説得力が無い。
ただ、野党が言ってることにも説得力が無いので、9条については争点にならないと思うのですが。

とは言え、与党の公約を見ると、もう一つ「参院比例区の合区解消」を挙げているのも気になるところ。
なんでこれがマスコミで騒がれないのかと不思議ですけども、これはスジの悪い問題ですよ。
だって、参院の合区については、最高裁が合憲って言ってますものね。学者がどーとかこーとかいうレベルじゃないんですよ。最高裁ですよ。

もちろん、最高裁が合憲って言っていても、それを止めちゃいけないというロジックはありませんよ。例えば「死刑」だって合憲ですけど、これを止めましょうという公約はあり得ると思いますけれども。
でも、憲法を改正して合区を解消しようと言うのは、かなり乱暴な議論ではありませんことかしら。

合区を解消しようと思ったら「参院は地域代表だから一票の格差は容認する(アメリカ上院方式)」か「ブロックごとの比例代表にする(衆院比例区方式)」か「一票の格差を解消できるように定員を増やす」が現実的だと思うけど、区割りとか定員は公職選挙法の問題だから、憲法改正項目に合区解消を挙げてるってことは、「参院は地域代表」って憲法に明記するってことですかね?

と思ってマニュフェストを見てみたら、「政治・行政改革」の項目に「都道府県が、歴史的にも文化的にも政治的にも大きな意義と実態を有している中で、二院制における参議院のあり方、役割を踏まえ、憲法改正等により、3年ごとの半数改選時に各都道府県から少なくとも一人が選出されるよう参議院選挙制度を改革します。」って書いてあるので、やっぱりアメリカ上院方式なんですかね?
ただこの項目、マニュフェストには書いてあるけど、J-ファイル(総合政策集)には書いてないのが気になるところ。
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/manifest/20171010_manifest.pdf
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/20171010_j-file.pdf

ついでに、マニュフェストには道州制の導入のことなんかも書いてあるので、希望の党なんかよりもよっぽど地方分権に踏み込んでるんじゃないかと思ったり思わなかったり。

クラウドソーシングが単純ワークのデフレを加速しているのだな

2ヶ月ほど、某クラウドソーシングでいろいろやってみて、悪いヤツって頭が良いよなと感心しております。

「ネットで検索して、ヒットしたページの情報を集めろ」

みたいな作業を1件で1円で大量にやらせてるやつとか、検索エンジンを誤作動させるのが目的なんだろうな。SEOと言えばそうなんだろうけど、そこまでやるか!って感じで。

他にもいろいろ見えてきたので、後日まとめてみたいと思っております。

お金を遣わないと満足できないという人は、そもそもストレスにやられちゃってるんじゃないかと思う

http://toyokeizai.net/articles/-/189384

サッカーを観てると、ゴールキーパーが決定的な失点機をスーパーセーブしてくれたとき、得点と同じだけの価値がある!と思う訳ですが。
そうすると、例えば「絵を描ける人」ってその絵がお金になるかどうかはさておき、絵を描くことに時間をかけることができるから、お金の浪費をせずに済むよなあと。まあ絵に限らず、お金のかからない趣味って良いですよね、というはなしですが。

平均年収400万円で一億円貯めたから早期退職したというあの人も、七輪でコーヒーを焙煎してたもんな。毎月10万円しか使わないって言ってたけど、そんだけあったら田舎では十分足りるし、っつーかそんなに使ってないし。

前原君ほどツキの無い政治家って珍しいですよね

大型台風と前後して、急に解散風が強まってるなーと思ったら、もうほぼ確定事項になってますね。すげえな。


気になるのは前原君のツキの無さですよね。就任直後にこの大嵐。


これで離党者はさらに増えると思われるけど、そっちも手詰まり状態。

 

 

この選挙、野党で統一候補を出すなら、細野新党とも調整しないといけない。
つまり、細野新党から出る人がいる選挙区では民進党は出せない。

ということは、民進党から出るより、細野新党から出る方が有利だと思ったら離党した方が得。
それなら離党するわな。もう民進党には求心力なんて無いんだから。

仮に選挙調整しないとしたら、共産党も細野新党も出てくるかもしれない選挙区で、民進党自民党と戦って勝てるとも思えない。

もちろん、前原君が素直に共産党と選挙調整するとも思えないけど、アンチ自民党の票がどっちを選ぶかと考えたら、民進党より共産党だろうな。

結論:前原君は手詰まり

山尾君の騒動について思うこと

一言で言うと、不倫がバレて離党ということなのでしょうけど、いろいろ不思議ですよね。

そもそもの背景として、「保育園落ちた日本死ね」で名を上げた人なので、働きたいママたちの味方なのだと、不倫というのはその人たちを裏切ることなのだと言われているけれども、ちょっとおかしいような気がして。

だって、子どもを預けることができるからこそ不倫に勤しめるんでしょ?

子どもを預けられなかったら、週に四日もホテルで密会できねえよ!

 

って、全然イヤミじゃなくて、本気でそう思うんです。

先進国のくせに少子化を打破したフランスをごらんなさいよ、政治家が不倫スキャンダルで責任を問われるなんてありえないよ。

未婚の母でも大丈夫。待機児童なんて一人もいない。それがフランス。

不倫ごときで辞任なんて、、、いや、そもそも「離党」って何だよな?

民進党を離れるだけで、何の責任が果たせるのか疑問だ。

今後もきっと「党内のゴタゴタで嫌になった」とか理由を付けて離党する人が現れるに違いないのにだ。

そう考えると「不倫で離党」って、何から何まで意味不明ですよね。