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しまぐらし ~事務屋の日記~

霞が関で国家公務員を務めていた事務屋さんが、ひょんなことから島に移住していろいろと思うところを書き連ねていきます。

農業ばかりが目立つけれど、漁業もかなりエグい件について

よく、日本の農業は補助金漬けだとか言うけど、漁業もジャブジャブですよね。
その数なんと、75種類!
http://www.maff.go.jp/j/aid/hozyo/2016/suisan/

しかも、漁師さんの手を煩わせないよう、自動的に恩恵にあずかれるようになっていて手厚い。

例えば漁船を取得するときは、実質半額で買える。
重油もガソリンも灯油も、ガソリンスタンドより格安に買える。

予定通りに漁獲できなくても大丈夫なようにする保険制度(漁業共済)があるけど、支払保険料の3倍を補助。(漁業共済組合連合会交付金・漁業収入安定対策事業)
これって、わたくしたちの加入する損害保険で言えば、保険料が1/4になるということですよ。

しかも、漁業共済組合の人件費も国が補助。(漁業共済事業実施費補助金
そして、漁業共済への加入推進やらオンラインシステムの改修やらもろもろの業務費も補助。(漁業共済事業業務費補助金

漁船が壊れたときのための漁船保険もあって、基金は100%国費造成で再保険先も国。支払保険料は最大で1.5倍が国庫補助。
その上、事故の際の保険金支払いだけじゃなく、無事故の場合は報奨金が支払われていたのだとか!
さすがにこの報奨金は会計検査で指摘されて改善したらしいのだけど、今度は「無事戻し」という還元策に切り替えたようで、、、検査院的には大丈夫なのか心配になりますね。

さらにさらに、この保険制度を効率的に運用するために、漁協に補助金(漁協事務費交付金)が支払われているのだとか。
この理由がまたすごいの。
「漁船保険組合が個別に保険料の収集を行うよりも、日頃漁業者と接触の多い漁協が保険料収集・払込業務を行った方が効率的であることから、~この収集・払込業務に係る事務費を助成することにより制度の効率的、かつ、円滑な実施を図る。」
ですと。
http://www.maff.go.jp/j/aid/hozyo/2015/suisan/pdf/suisan_30.pdf

え、おかしくねえ?
保険組合がやるより、漁協がやったほうが効率的。
なので、事務費を補助するの?
キノシタ先生が見たら鼻血を吹き出しながら怒るんじゃないかしら。
効率的にできるなら補助しなくていいじゃん!って。

などなど、個々に読むとツッコミどころ満載の漁業系補助金ですが、これだけ手を変え品を変えながらバラ撒いても、漁師さんのなり手がいない。
なので、もっともっと湯水のごとくじゃーじゃーばら撒いているのに、それでもなり手がいないなんて。
どうすればいいのでしょうか。
困ったものですね。