しまぐらし ~事務屋の日記~

霞が関で国家公務員を務めていた事務屋さんが、ひょんなことから島に移住していろいろと思うところを書き連ねていきます。

復興五輪というコンセプトは誘致のための飾りだと思ってたけど、割とそうでもないなと考え方が変わりました

東京にオリンピックを誘致するために、「復興五輪」というコンセプトが掲げられていましたよね。
ここで言う復興って、東日本大震災からの復興を指すわけですから、ある程度の競技が東北で開催されると思っていたのです。
しかし、東京で開催することが決まったら、復興のコンセプトはほとんど無くなってしまったな~というのが実感だったのです。
なので、誘致活動が終わってしまえば、あとは関係無いのかなととらえていたのですが。

でも、先日の委員会NPを見たら、ちょっと考え方が変わりました。

復興って、世界レベルでみたら「日本の復興」なんですね。
つまり、諸外国から見たら、日本は原発事故で被害を受けて、もうボロボロだと思われていたのだと。
でも、その日本でオリンピックを開催すれば、諸外国に対して「日本は復興しましたよ~」という宣伝になるということかもしれないなと。

確かに、国内から見たら被災地は主に東北三県で、浜通りの帰還困難区域を除けば、放射性物質による直接の被害はかなり少なくなった。
それ以外の地域、例えば関東では東日本大震災の影響は残っていないと言ってもいいレベルだし、関西とか九州なんて、最初から被害が無かった。
でも、諸外国から見たら、被災したのは日本という国で、人によっては未だに「日本は8年前の原発事故で、、、」と思っているのかもしれませんわな。

そういう諸外国の目線も考えると、聖火リレーのスタートがJビレッジというだけでも、復興のイメージに繋がるのかもしれませんね。