しまぐらし ~事務屋の日記~

霞が関で国家公務員を務めていた事務屋さんが、ひょんなことから島に移住していろいろと思うところを書き連ねていきます。

ネコの幸せって何なんですかね

3年前に某獣医さんが「イエネコは家の中で飼うべきだ」って言ってたので、「たまには外で遊ばせてあげないとかわいそうでしょう?」って言ったら、「それは人間のエゴだ」と一蹴されまして。

外に出ると、いろんな危険があるのだと。例えば車に轢かれたり。
それでも、ネコはやっぱり虫を獲ったり鳥を獲ったりしたいのではないかと思ったのですが、生まれてから一度も外に出さなければ、外のことなんて知らないんだから可哀そうじゃないだろうと。
そもそもイエネコは、遠い昔に『人に飼われる』ということを選択して生き残ったのだから、家に閉じ込めたって残酷じゃないのだ。それで食べるのに困らないのだし、って。

そんな話を急に思い出したのは、某所で妙な熱が上がっているからですよ。
曰く「ヤマネコに発信機を付けると、行動が不自由になって死にやすくなる」のだと。エサを獲りづらくなるし、重い首輪が身体の負担になるから。
そうだろうとは思う。でも、なぜか納得できないのは、これを言ってる人たちがヤマネコにエサを与えているからなんだよな~

野生生物にエサを与えていいのか?
エサを食べたヤマネコはお腹が満たされて幸せかもしれないけど、そんなことしたら、エサを獲る能力が劣化しないか?

首輪型発信機を装着するとその個体は死にやすくなるかもしれないけど、ヤマネコの生態が分かるようになって、種としてのヤマネコにとっては何らかのプラスがあるんじゃないのか?

という訳で、第三者としての結論は『五十歩百歩』でしょう。どっちもどっち、目糞鼻糞を笑うとはこのことだな。