しまぐらし ~事務屋の日記~

霞が関で国家公務員を務めていた事務屋さんが、ひょんなことから島に移住していろいろと思うところを書き連ねていきます。

クロ現の焼津カツオ泥棒事件が面白かった件について

面白いと言ったら語弊がありますけれども。

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問題が混在してて分かりづらい事件ですよねえこれ。
有識者の先生は、「トレーサビリティを義務付ければいい」みたいなご意見でしたけれども。

もちろん、トレーサビリティが必須になればこういう不正はやりづらくなるし、不正とは関係なくトレーサビリティは義務付けた方がいいとは思うけれども、やっぱり漁協とか漁師とか大規模飲食チェーンが本気で「悪さしてやるぜ」って覚悟してたら、不正を見抜くのって難しいですよ。

だって、農協職員が数億円も不正に保険を集めてたとか、郵便局長が十数億円も不正に貯金を集めてたんだから、巻き網の水揚げをちょろっとごまかすくらい造作もないことだし、大手回転ずしチェーンが無印カツオを混ぜ込んでも分からないですよ。

回ってきたお皿に載ってる寿司ネタのトレーサビリティ情報が、本物の間違いない情報かどうかをどうやって確認すればいいんですかね。情報は本物でも、その情報がその寿司ネタのものかどうかって見分けが付くのかしら。